baseライブラリ中のlines()に対応するggplot2のレイヤー関数はgeom_line()であると説明される場合が多く、大抵の場合はそれで事足りるのだが、任意の位置に線分を描き込みたいという場合はあまり使い勝手が良くない。
例えば、「統計学:Rを用いた入門書(Michael J. Crawley)」の170ページに載っている次のグラフは、lines()を使ってデータポイントから平均値への線を書いている(詳しくは書籍を参照)。
同じようなことをggplot2を使ってやろうとして少し調べたところ、結局こうなった。
library(ggplot2) library(scales) gaTRUE <- oneway$garden=="A" gbTRUE <- oneway$garden=="B" ggplot(oneway, aes(x = 1:length(ozone), y = ozone, color = garden)) + geom_point() + geom_hline(y=mean(oneway$ozone[gaTRUE]), color = hue_pal()(2)[1]) + geom_hline(y=mean(oneway$ozone[gbTRUE]), color = hue_pal()(2)[2]) + geom_segment(aes(x=1:length(ozone), y=ozone, xend=1:length(ozone), yend=ifelse(gaTRUE, mean(oneway$ozone[gaTRUE]), mean(oneway$ozone[gbTRUE])))) + theme_bw() + theme(panel.grid=element_blank())
線分を引くレイヤー関数としてはgeom_segment()が用意されているので、これを使えば良い。
直接値を指定してgeom_segment(x=1, y=1, xend=2, yend=2)などという使い方も出来る。
ついでに、abline(h=...)に相当するレイヤー関数はgeom_hline()であるが、色の指定をデフォルトのカラーパレットに合わせようとするならばscalesパッケージのhue_pal()をこのように使う。