こういう「お前は何がしたかったんだ」みたいなファイルが引き継がれることありますよね?ない?そいつはよかったな!!!!!
クソみたいなデータを整形する
普通データはこう入力するだろう。こうでなくては何も始められない。
だが不幸なことに現実はこうではないのだ。何かを始めるためには現実を修正しなければならない。
INDEX関数
データの整形にはINDEX関数を使う。
INDEX関数はこのように引数を指定する。
=INDEX(配列, 行番号, 列番号)
すると、配列中の所定の行、列の位置にある値を返す。
Excelに配列などあったかという話だが、ある。例えば、{}の中にコンマ","もしくはセミコロン";"で区切って要素を指定することで直接値を指定して配列を作成できる。コンマで区切ると列が、セミコロンで区切ると行が増える。例えば、次の式は6を返す。
=INDEX({1, 2, 3; 4, 5, 6}, 2, 3)
セル内の数式はデバッグしにくいのでこのようなデータ入力はすべきではないが、もしやるなら改行しておくと分かりやすいだろう。
=INDEX({1,2,3; 4,5,6}, 2, 3)
ちなみにセル内改行はWindowsだとAlt+Enterだが、MacではCommand+Option+Enterである。Windows版とMac版ではこういう細かい違いがたくさんあって大変不快である。
そして、セルの範囲は配列としても振る舞うので、とりあえずこの場では配列=セル範囲という認識でよい。
作業列を追加する
あとは元の表に対応する行番号と列番号を生成するだけだが、これは作業列を追加すると便利である。作業列などを追加するのはなんだかダサい気がするが、INDEX関数の中でごちゃごちゃやると何かミスが有っても気づきにくいので、デバッグのしやすさを考慮すると作業列(あるいは作業行)は積極的に使っていったほうが良い。
作業列を作成するコツは最初の1ループ分(今回の例では表の1行目分)は手で入力し、それに続く要素は最初のループを参照するように指定することだ。
そして、必要であれば参照に修正を加える。今回の例では行番号が3ずつ増えるよう修正している。オートフィルは予期せぬ動作をする例が多いので、あまり当てにしてはならない。また、行の追加・削除をする場合には、全体をコピーして値貼り付けして値に変換しておいた方が良い(Excelが空気を読んで調整してくれる場合も多いが、信用してはならない)。
作業列が完成したらINDEX関数を組んでいく。配列にするセル範囲を絶対参照にするのを忘れてはならない。完成したら下に伸ばしていくだけだ。作業列がちゃんと完成していれば、アクティブセルの右下をダブルクリックするだけで適切な範囲までオートフィルしてくれる。ドラッグによるオートフィルは時間がかかる上にミスしやすいので、避けられる場面では避けよう。
なお、絶対参照にするショートカットはWindowsではF4だが、MacではCommand+tである。いい加減にして欲しい。