Vim-LaTeXのTutorial

VimLaTeX使いたくなってVim-Latex download | SourceForge.netVIM-LaTeX Manual, LaTeX Reference, Tutorialの簡単な方であるBeginner's tutorialを読んで訳だかメモだかよく分からんものを書いたので晒しておく.

テンプレートの挿入

ファイルタイプの変更
:set filetype=tex

ファイルタイプがtexのときにメニューにvim-latexが有効になる

テンプレートの挿入

Tex-Suite > Templatesからテンプレートを選べる.articleを選ぶと

%        File: vimlatex.tex
%     Created: 木 11 26 01:00 午後 2009 東京 (標準時)
% Last Change: 木 11 26 01:00 午後 2009 東京 (標準時)
%
\documentclass[a4paper]{article}
\begin{document}

\end{document}

のようにテンプレートが挿入される.

パッケージの挿入

プリアンブル(\begin{document}の前の部分)で使いたいパッケージの名前を書いて,を叩くことでパッケージが挿入できる.
amsmathと入力した場合,次のように補完される.

\usepackage[]{amsmath}<++>

このときカーソルはオプションの入力欄に移る.ここでオプションを手書きしてもいいが,TeX-Suite > Packages > amsmath Optionsと辿ることによりamsmathパッケージで指定可能なオプション一覧から選択することもできる.
入力が終わったらを入力する.すると,カーソルが<++>の部分に移り,<++>は消える.
これはプレースホルダ(Placeholder)と呼ばれるもので,をタイプする度に次の<++>へカーソルがジャンプして<++>は消える.次の入力箇所へジャンプしたり括弧から抜けたりするのに使う.

環境(Environment)の挿入

カーソルがbody(\begin{document}から\end{document}まで)の間にあるときに使用可能.
数式環境のeqnarrayを挿入する場合を例にとる.
ここでもパッケージを挿入したときと同様に,eqnarrayとだけ入力した場所でを叩くと自動でテンプレートが挿入される.はスゲー便利だってことを覚えておくように.

\begin{eqnarray}
    
    \label{<++>}
\end{eqnarray}<++>

今回もをタイプすることでカーソルはプレースホルダにジャンプする.すなわち,

  1. 数式を入力する
  2. でラベルの場所にジャンプしてラベル入力
  3. でジャンプして外へ出る

このような操作で簡単に数式が入力できる.

キーボードショートカット

オイラーの公式を入力するとしよう.

e^{j\pi} + 1 &=& 0

こう打ち込んでも良いのだが,もっと良いやり方がある.
まず最初,e^{...と打ち込む代わりに,e^^と入力する.すると,e^^はe^{}<++>のように展開され,中括弧の中にカーソルが移る.次にj\piだが,これはj`pと入力.`pは\piに置換される.そうしたら後はプレースホルダにジャンプするだけだ.
次に&=&だが,これは==とタイプすることで入力できる.このようなショートカットのリストは3.6 Auc-Tex Key Bindingsにあるので一度みてみると良いだろう.
大抵のショートカットは直感的だ.例えば`/は\frac{}{}を入力できるし,`8ならば\inftyだ.

参照の挿入

数式,図,文献などへの参照には\refや\citeを使うだろう.このとき,ラベルを便利に入力する方法がある.例えば\ref{}と入力すると,\ref{}<++>とプレースホルダ付で展開されるが,ここで{}の内側にカーソルがあるときにを叩くのだ.すると,ウィンドウが分割されて数式の一覧が表示される.これはカレントディレクトリの全ての.texファイルの中で\labelでラベルが設定されている数式の一覧である.
そして挿入したいしたい数式まで移動したらEnterキーを叩く.これだけでラベルが挿入される.プレビューウィンドウは自動的に閉じる.あとはでプレースフォルダにジャンプするだけだ.
このを使った補完は\includegraphics{}などでのファイル名補完にも使える(手元では動かなかった.Windowsだから?).

コンパイル

作成したファイルのコンパイルは簡単.\llと打ち込むだけだ(\は実際はなので設定で変えてる人はそれに従う).
ところで初期状態だとコンパイルplatexじゃなくてlatexになってるので変更した方が良い.これはg:Tex_CompileRule_dviに設定することで変更できる.私の.vimrcには次のように書いてあった.

" VIM-LaTeX {{{2
set shellslash
set grepprg=grep\ -nH\ $*
let g:Tex_CompileRule_dvi = 'platex --interaction=nonstopmode $*'
let g:Tex_BibtexFlavor = 'jbibtex'
let g:Tex_ViewRule_dvi = 'c:/tex/dviout/dviout.exe'
let g:Tex_FormatDependency_pdf = 'dvi,pdf'
let g:Tex_CompileRule_pdf = 'dvipdfmx $*.dvi'
let g:Tex_ViewRule_pdf = 'C:\Program Files\Adobe\Reader 9.0\Reader\AcroRd32.exe'

プログラムへのパスなんかは人によって違うと思うので,コピペする場合は自分の環境に合わせて修正のこと.

デバッグ

もしコンパイルに失敗した場合,2つのウィンドウが新しく開く.一つはエラーリスト,もう一つはエラーの詳細をプレビューするウィンドウだ.
カーソルはエラーリストに移るので,そこでカーソルを移動させるとエラーの詳細も自動的に変わる.
ここでEnterキーを押せば,カーソルはファイル内の該当するエラー部分へカーソルがジャンプする(手元だとジャンプしてくれない.なんかVim-LaTeXというよりquickfixが動いてない感じに見える).

dviファイルのプレビュー

プレビューは\lvで実行できる.設定したビューワでdviファイルが開かれる.
もしビューワが対応しているなら,\lsでforward sarchが可能になり,\llを実行した箇所に対応するdviファイルの部分を表示することができる.その際,コンパイルオプションに-src-specialsオプションを付ける必要があるので,以下のコマンドを実行するか.vimrcに書いておく必要がある.

:let g:Tex_CompileRule_dvi = 'platex -src-specials -interaction=nonstopmode $*'

以上ざっと見たけど細かい所はVIM-LaTeX Manual, LaTeX Reference, TutorialのUser Manualを参照のこと.
すごく便利なんだけどちょこちょこ動かないところがあるのが残念.Windowsだからかもしれない.あと,プレースホルダへのジャンプがデフォルトだとマッピングされているのでSKKと干渉してしまうのも困る.まあこれは変えられるんだろうけど今はSKK使ってないので調べてない.